2026年以降|EUデジタルプロダクトパスポート・DPP未対応の日本企業が直面する“販売停止リスク”

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はじめに

2026年以降、EU市場で製品を販売する日本企業にとって、EUデジタルプロダクトパスポート(DPP)は避けて通れない制度となる。
CEマーキングや各種EU規制に対応していれば十分、という時代は終わりつつある。
EUデジタルプロダクトパスポート(DPP)は製品情報の透明性・循環性をデジタルで証明する仕組みであり、未対応の場合、EU市場での販売そのものが困難になる可能性が高い。

EUデジタルプロダクトパスポート・DPPとは

EUデジタルプロダクトパスポート(DPP)とは、製品ごとに素材・成分・環境性能・修理性・リサイクル情報等をデジタルで管理・開示する制度である。
製品に付与されたQRコード等から情報にアクセスでき、消費者だけでなく、流通事業者、修理業者、リサイクラー、監督当局が同一情報を参照することを想定している。

重要なのは、DPPが単なる商品紹介ページではない点だ。
EUが求めるのは「製品を識別できるID」「必須情報」「機械可読データ」を備えた、規制対応用のデジタル情報基盤である。

EUデジタルプロダクトパスポート・DPPの対象

DPPはすべての製品が一斉に対象になるわけではないが、以下の分野から段階的に義務化される。

  • 繊維・アパレル製品
  • 電気・電子機器
  • 電池・バッテリー
  • 建材・建築製品
  • 家具、包装材 等

これらの分野は、日本企業がEUへ多く輸出している分野と重なる。
「自社はまだ対象外」と判断するのは危険で、数年以内に対象拡大される前提で準備が必要となる。

EUデジタルプロダクトパスポート・DPPを怠ると

DPP未対応によるリスクは明確だ。

  • 既存取引の停止
    EU側の取引先・ディストリビューターが扱えなくなる可能性

  • 新規販路の開拓が不可能
    マーケットプレイスやB2B取引で参入条件を満たせない

  • 事実上のEU市場排除
    法的には販売禁止でなくとも、流通段階で止められる

つまり、「売れなくなる」ではなく、「売らせてもらえなくなる」リスクが現実化する。

メーカーが実施すること

メーカーが取るべき対応は、製品の状態によって異なる。

  • 新規開発中の製品
    開発段階からEUデジタルプロダクトパスポート(DPP)を前提に設計
  • 既存商品
    製品情報を整理し、DPP要件を満たす形で後付け実装

特に既存商品は、社内に情報が分散しているケースが多く、早期の棚卸しと整理が不可欠となる。

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EUデジタルプロダクトパスポート・DPPの必要情報と対策

DPPでは、以下のような情報が求められる。

  • 製品識別情報(モデル、ロット等)
  • 素材・成分情報
  • 環境・循環情報
  • 修理・廃棄・リサイクル情報
  • 情報の更新履歴

これらの情報は、自社サーバー上のDPP専用ページに集約し、QRコードからリンクさせる形が現実的である。

注意点として、日本企業の中には海外からのアクセスを制限しているWebサイトを運用している例もある。
DPPは世界中からアクセスされる前提のため、グローバルアクセス可能な設計への見直しが必要となる。

また、DPPは製品情報のみを扱うため、個人情報を取得しなければGDPR対策は不要である。ただし、世界中からのアクセスに備え、サーバーセキュリティの強化は必須となる。

Swapsssができること

Swapsssでは、日本企業向けに以下の支援を提供している。

  • EUデジタルプロダクトパスポート(DPP)要否判断
  • 製品カテゴリ別DPP情報整理
  • 自社サーバー前提のDPP設計支援
  • 将来のEU共通枠組みに接続可能な構成設計
  • EU規制全体を見据えた実務アドバイス

「何から始めればよいかわからない」段階から対応可能である。

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まとめ

EUデジタルプロダクトパスポート(DPP)は、単なる追加ルールではない。
EU市場で製品を販売し続けるための新しい前提条件である。

2026年以降、未対応のままでは、取引停止・販路喪失という現実に直面する可能性が高い。
今のうちに準備を進めるかどうかが、日本企業のEU市場での将来を左右する。

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